子どもの矯正治療!インビザライン・ファーストについて詳しく解説!
2024年02月24日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
透明なマウスピースを装着する矯正方法では、インビザラインがよく知られています。装置が目立たないことから人気の矯正方法です。
インビザラインの中には、インビザライン・ファーストという種類の矯正があります。通常のインビザラインは永久歯列の矯正を目的としていますが、インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯に生え変わる時期の子どもに向けた矯正方法です。
今回は、インビザライン・ファーストのメリットやデメリットなどを詳しく解説していきます。
目次
インビザライン・ファーストとは?
インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯に生え変わる時期の子どもに向けた矯正方法です。顎の骨が成長段階にあることを利用して、顎の成長をコントロールしながら歯並びも整えていきます。
通常のインビザラインと同様に、透明なマウスピース型の矯正装置です。決められた期間ごとに新しいマウスピースに交換しながら、歯を動かしていきます。
インビザライン・ファーストのメリット
インビザライン・ファーストには、7つのメリットがあります。それぞれ詳しく解説していきます。
装置が目立たない
インビザライン・ファーストのマウスピースは、透明なプラスチックでできています。そのため、つけていることがほとんどわかりません。
小学生くらいの子どもの場合、見た目が目立つ矯正装置だと「学校のお友達にからかわれたらどうしよう」と不安に感じるかもしれません。インビザライン・ファーストは、見た目を気にせず装着できます。
取り外しができる
インビザライン・ファーストのマウスピースは取り外しができます。マウスピースを外して食事や歯みがきをできるので、食事しやすくお口の中を衛生的に保つことができます。
固定式の装置の場合は汚れが溜まりやすく、歯みがきが難しくなるでしょう。保護者の方が丁寧に仕上げ磨きをしないといけませんが、インビザライン・ファーストなら普段どおり歯磨きできます。
将来歯を抜かずに矯正できる可能性が高い
インビザライン・ファーストでは、顎の成長を利用して永久歯が生えるスペースを確保できます。インビザライン・ファーストによって歯列が十分に拡大されれば、将来永久歯の矯正が必要になった場合でも、抜歯が不要になる可能性が高くなるでしょう。
歯並びが乱れたとしても、重症化しないことが多いです。
金属アレルギーの子どもでも治療できる
インビザライン・ファーストのマウスピースは一切金属を使っていません。金属アレルギーの子どもでも安心して治療を受けることができます。
通院回数が少ない
従来のワイヤー矯正では、1か月に1回程度の通院が必要でした。その都度装置の調整をしなくてはならず、お子さまだけでなく保護者の方の負担にもなっていたでしょう。
インビザライン・ファーストは、自宅で新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていく治療方法です。従来の矯正方法よりも通院回数が少ないので、保護者の方の負担も減らせるでしょう。
治療期間を短縮できる
従来の矯正方法では、顎の成長をコントロールする治療と、歯並びを整える治療を分けて行っていました。インビザライン・ファーストは両方同時に行えるので、治療期間の短縮につながります。
痛みが少ない
インビザライン・ファーストは、従来のワイヤー矯正と比較して、歯に加わる力が大きくありません。そのため、痛みが少ないと言われています。
ワイヤー矯正では金具が粘膜に触れて痛むことが多いですが、インビザライン・ファーストの装置はマウスピース型なので、金具が粘膜に当たる痛みもありません。
インビザライン・ファーストのデメリット
どんな治療にもデメリットがあるように、インビザライン・ファーストにもデメリットがあります。メリット・デメリット両方を考慮した上で、治療方法を選択することが大切です。
適応条件がある
インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯への生え替わりが始まっており、顎の骨の成長段階に行われる矯正治療です。具体的には6歳〜10歳くらいの子どもが対象になります。
ただし、年齢だけで治療できるかどうかを判断することはありません。生え変わりの状況などを詳しく確認して決定します。
具体的な条件は次のとおりです。
- 第一大臼歯(6歳臼歯)が萌出している
- 乳歯もしくは永久歯の切歯(前歯)のうち少なくとも2本が2/3以上萌出している
- 少なくとも3/4顎に乳歯・または未萌出の永久歯が2本以上ある
萌出とは、歯が生えることです。簡単に説明すると、奥歯と前歯の永久歯が生え始めていることと、乳歯がまだ残っていることが条件と言えるでしょう。
専門的な知識がない方が判断するのは難しいので、気になる方は歯科医院で確認してもらうと良いでしょう。
装置の管理が必要
マウスピースは取り外し可能な装置のため、自己管理が必要になります。装着時間が短いと、計画通りに治療が進まないでしょう。
マウスピースを外したままにしないように、保護者の方も一緒に管理してあげてください。
ただし、学校内では子どもが管理することになります。給食の時間にマウスピースを外し、食事と歯みがきを終えたら再度装着する、という流れを一人で行わなくてはなりません。子ども本人が管理を習慣化できるよう、工夫してあげなければなりません。
マウスピースの交換時期などは保護者の方がしっかりと管理をしてあげてください。
装置の装着時間が長い
インビザライン・ファーストのマウスピースは、1日20時間〜22時間装着しなければなりません。食事と歯みがきの時以外は、常に装着していることになるでしょう。
インビザライン・ファーストの治療期間
インビザライン・ファーストの治療期間は、6か月〜1年半程度と言われています。治療期間はあくまで目安なので、子どものお口の状態によって変動するでしょう。最大でも1年半とされています。
インビザライン・ファーストの治療後、必要であれば成人と同じ矯正治療も行うでしょう。成人矯正が必要になったとしても、大きな歯の移動は必要ないことが多いです。
インビザライン・ファーストの費用
インビザライン・ファーストは、矯正治療なので保険が適用されません。自費診療なので全額自己負担する必要があります。
費用は歯科医院によって異なりますが、30万円〜50万円程度が相場です。通常の永久歯列に行うインビザライン矯正は60〜100万円程度が相場なので、かなり安いことがわかります。
ただし、インビザライン・ファーストは、永久歯をきれいに並べるための土台を作るための治療です。最終的に永久歯が生え揃った時の状況によっては、通常の矯正治療も必要になるでしょう。その場合、別途永久歯列の矯正の費用がかかります。
まとめ
インビザライン・ファーストは、乳歯から永久歯へ生え変わる時期の子どもを対象にした矯正治療です。
従来の矯正方法では、顎の成長をコントロールする治療と歯並びを整える治療を分けて行なっていました。インビザライン・ファーストは、両方の治療を同時にできることが特徴です。
歯列を広げて永久歯が並ぶスペースを作りながら、生えてきた永久歯の歯並びも整えていきます。
装置が透明で目立たない、装置の取り外しができるといったメリットがありますが、装置の装着時間を守る等の自己管理が必要になります。子どもの場合、大人よりも自己管理が難しいことがあるでしょう。保護者の方のサポートと、子ども自身の習慣づけが必要になります。
インビザライン・ファーストは、子どものお口の中の状態を確認して治療可能かどうか判断しなければなりません。インビザライン・ファーストの治療はいつでも始められるわけではないので、早めに歯科医院に相談をすると良いでしょう。
インビザライン・ファーストを検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。