インビザラインで矯正する場合の費用は?保険は適用されるのか解説!

2024年03月16日(土)

矯正歯科

こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。

インビザライン矯正をする女性

「インビザライン矯正を考えているけど費用が気になる」「インビザライン矯正に保険は適用されるのかな?」などの悩みを抱える方もいるでしょう。インビザラインは目立ちにくい矯正治療として世界中で人気ですが、費用が気になって矯正をためらっている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、インビザライン矯正の費用や保険適用の有無、費用を安く抑える方法について詳しく解説します。インビザライン矯正を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

インビザライン矯正

インビザラインとは、マウスピース型矯正装置の一つです。透明なマウスピースを使用するため目立ちにくく、人前に出る職業の方に人気が高い治療法です。

日本で正式にインビザライン矯正治療が開始されたのは2006年からで、そこから徐々にユーザー数を伸ばしていきました。2023年時点では世界中で延べ1500万人を超える患者さまが、インビザラインで歯列矯正を行っています。

インビザライン矯正は比較的痛みを感じにくく、患者さまの身体的負担が少ない治療です。矯正治療中であることを周囲に気付かれずに美しい歯並びを手に入れられることから人気です。

インビザラインで矯正する場合の費用はどれくらい?

インビザラインで矯正する場合の費用イメージ

矯正治療にどれくらいの費用がかかるのか気になる方が多いのではないでしょうか。インビザライン矯正にかかる費用の相場は、40万〜120万円ほどでしょう。治療範囲や歯並びの状態によって異なるので、個人差が大きいです。

以下、インビザライン矯正の費用の内訳について詳しく解説します。

インビザライン費用の内訳

インビザライン矯正にかかる費用の内訳は、以下のとおりです。

カウンセリング(初診費用)

​​カウンセリングにかかる一般的な費用は、無料~1万円です。

インビザライン矯正を始める前に、患者さまの歯並びに関するお悩みやインビザライン治療の疑問点をヒアリングし、矯正治療の流れや治療方針などを説明します。初回無料でカウンセリングを行っているところもあるので、事前に確認しておきましょう。

検査料(精密検査費)

インビザラインの精密検査にかかる費用は、1〜5万円です。患者さまの歯並びや歯の周辺の骨格などを詳しく調べる際に必要な費用です。

レントゲン撮影やCT撮影をはじめ、口腔内写真の撮影・歯型採取などを行い、これらのデータをもとに治療計画を立てていきます。

抜歯費用

インビザライン矯正を進めるにあたって、歯並びの状態によっては抜歯が必要になる場合があります。抜歯が必要な場合の費用相場は、1本あたり5,000円〜1万円です。

虫歯や歯周病などで抜歯する場合は保険が適用されますが、矯正のために歯を抜く便宜抜歯の場合は、残念ながら保険が適用されません。

マウスピースの製作費用

マウスピースの製作にかかる費用は、30〜100万円です。部分矯正の場合は30〜70万円、全体矯正の場合は70〜100万円程度かかるでしょう。

調整費用(矯正管理料)

調整費用の平均は、1回当たり3,000円〜1万円です。歯科医院によっては診察ごとに費用が必要になる場合があるので、気になる方は事前に確認しておきましょう。

矯正治療の進み具合によっては、マウスピースの作り替えや治療計画の見直しなども必要になるため、その場合は追加費用が発生します。

保定期間にかかる費用

インビザライン矯正が終わったあとは、リテーナーという保定装置をつけて歯の後戻りを防ぐための期間を設けます。リテーナーにかかる費用は1万円〜6万円です。

また、保定期間中も定期的な診察が必要で、診察費用は1回につき3,000〜5,000円前後となります。

インビザライン矯正は保険が適用される?

医療保険イメージ

結論からお伝えすると、インビザライン矯正には原則として保険が適用されません。虫歯や歯周病とは異なり、今すぐにでも治さなければ健康に悪影響をもたらすようなものではないためです。

一部の症例に限り保険が適用されますが、該当する人はごく一部です。具体的には、以下のケースのいずれかが当てはまれば、インビザライン矯正にも保険が適用される可能性があります。

・厚生労働大臣が指定した疾患に由来する咬合異常がある

・前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常がある

・顎変形症の手術前・後の矯正歯科治療

先述しておりますが、上記の症状に該当する人はごく一部です。基本的にはインビザライン矯正には保険が適用されないと思っていたほうがよいでしょう。

インビザライン矯正の費用を抑える方法

インビザライン矯正の費用を抑えるイメージ

ここからは、インビザライン矯正にかかる費用をできるだけ安くする方法を4つ紹介します。

  • 部分矯正を選択する
  • 医療費控除を受ける
  • マウスピースの装着時間を守る
  • トータルの治療費を明示している歯科医院を選ぶ

順番に解説していきます。

 部分矯正を選択する

全体矯正の費用が気になる場合は、部分矯正を検討してもよいでしょう。部分矯正は特定の歯のみを矯正するため、全体矯正に比べると費用を抑えることができます。

ただし、歯並びの乱れが大きい場合や、歯を矯正するスペースが足りない場合は、部分矯正はできません。また、重度の出っ歯の場合も、部分矯正で改善することは難しいでしょう。

お口の中の状態によっては全体矯正を勧められる場合もあるので、費用を抑える目的で部分矯正を検討する場合は、まず歯科医師に相談してみましょう。

医療費控除を受ける

インビザライン矯正は医療費控除の対象となるため、インビザライン矯正にかかる費用を抑えることができます。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合、所得税の還付・減税が受けられる制度です。

医療費控除の対象であれば確定申告の際に請求できますが、医療費控除を受けるには一定の条件を満たす必要があります。自身が控除の対象になるかどうかを知りたい場合は、事前に歯科医師に確認するとよいでしょう。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正中は、マウスピースを装着しながら生活する必要があります。常に装着していなければ計画どおりに矯正が進まず、治療が長引く可能性があります。

結果として余分な費用が発生することがあるため、インビザラインの費用をできるだけ抑えたいときはマウスピースの装着時間を必ず守りましょう。

トータルの治療費を明示している歯科医院を選ぶ

歯科医院によって、インビザライン矯正にかかる費用は異なります。初めからマウスピースや保定装置の製作費用など、治療にかかる費用をトータルで明示している歯科医院を選べば、後になって追加の料金がかかることはありません。

診察ごとに費用が発生する歯科医院の場合、治療期間が伸びて通院回数が増えれば費用の負担が増加するでしょう。何も考えずに歯科医院を選ぶと、思った以上の出費につながる可能性が高いため注意してください。

費用を少しでも抑えたい場合は、トータルの治療費を明示している歯科医院を選ぶとよいかもしれません。

まとめ

インビザラインのイメージ

本記事では、インビザライン矯正する場合の費用や、費用を抑える方法について解説しました。インビザライン矯正にかかる費用相場は、部分矯正で30〜70万円、全体矯正で70〜100万円です。

全体矯正はすべての歯を矯正するため、部分矯正と比べると費用は高額になります。部分矯正を選択肢たり、医療費控除を受けたりすることで、インビザライン矯正の費用を抑えられるでしょう。

歯科医師の判断で部分矯正が受けられなかったり控除の対象でなかったりしても、マウスピースの装着時間を守って計画通りに矯正治療が完了すれば、結果として費用を節約することが可能です。モニター患者を募集している歯科医院を探すことも一つの手段でしょう。

具体的な費用については、歯科医師に詳細を確認する必要があります。自身に合った治療プランで、理想の歯並びを手に入れましょう。

インビザライン矯正を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。