セラミック治療とは?治療の種類やメリット・デメリットも解説!
2025年02月08日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。

「銀歯ではなく目立ちにくい素材で歯を治したい」「セラミック治療に興味があるけれど、どんな種類があるのか知りたい」とお考えではありませんか。セラミック治療は、審美性が高く、機能性も兼ね備えた優れた治療法です。
しかし、セラミック治療の中にもさまざまな種類があり、特徴を理解せずに選ぶと後悔することもあります。
この記事では、セラミック治療の概要や治療の種類、メリット・デメリットについて詳しく解説します。セラミック治療を検討中の方は、ご自身に合った治療法を選べるようぜひ参考にしてください。
目次
セラミック治療とは

セラミック治療とは、虫歯や外傷、歯周病などによって失われた歯やその一部を、セラミックという素材を用いて修復する治療です。セラミックはお皿やお茶碗などの陶器と同じ成分を含んでおり、耐久性が高く経年劣化しにくい性質を持っています。
さらに、天然歯のような色調や透明感を再現できるため、自然な見た目で歯の修復が可能です。審美性の高さは、セラミック最大の魅力と言えるでしょう。
保険適用内の治療では、虫歯や歯の欠けた部分を修復する際に金属製やレジン(樹脂)の詰め物や被せ物が使われます。金属は目立ちやすく、長期間使用することで経年劣化します。変色・変形が起こったり、溶け出した金属イオンによる歯ぐきの黒ずみの原因となることがあります。
また、レジンの詰め物や被せ物は白い素材ではあるものの、耐久性が低いです。使っているうちに摩耗や欠けが生じたり、変色してきたりすることがあります。
セラミック治療ではこのような心配がないため、審美性と機能性の両方を追求する患者さまに非常に人気です。
セラミック治療の種類

セラミック治療にはいくつかの種類があります。目的や適応症が異なるため、それぞれの特徴を理解し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
以下に、代表的なセラミック治療の種類を紹介します。
セラミックインレー・アンレー
セラミックインレー・アンレーは、虫歯治療などで削った歯の一部に装着する詰め物です。金属製の詰め物と違い、歯の色に馴染むため目立ちにくく、審美性にも優れています。
セラミッククラウン
セラミッククラウンは、歯の大部分が失われた場合に使用される歯全体を覆う被せ物です。虫歯が大きく進行した場合や、歯が折れたり欠けたりした場合に使用します。
インレー・アンレーでも同様ですが、治療で使用する素材によって特徴や適応が異なります。以下に、代表的なセラミックの種類を紹介します。
オールセラミック
オールセラミックは、すべてがセラミック素材で作られた詰め物・被せ物です。金属を一切使用しないため金属アレルギーの心配がありません。自然な透明感と色調を持つため、目立ちやすく審美性の求められる前歯の修復に使用されることが多いです。
しかし、強い衝撃が加わると、欠けたり割れたりすることがあります。
メタルボンド
メタルボンドは、金属フレームの表面にセラミックを焼き付けた被せ物です。金属の強度とセラミックの審美性を兼ね備えており、特に奥歯の修復に使用される傾向があります。
ただし、フレームに金属を使用しているため、金属アレルギーのある方には使用できません。
ジルコニア
ジルコニアは、非常に硬く、強度の高いセラミック素材です。金属のような強度を持ちながらも審美性が高いため、前歯から奥歯まで幅広く使用されます。
しかし、硬すぎるがゆえに、噛み合う歯を傷つける恐れがあります。噛み合わせの調整を適切に行うことが重要な素材といえます。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜ合わせた素材です。オールセラミックやジルコニアに比べて柔軟性があり、噛み合わせの負担を軽減できます。耐久性や審美性は他のセラミックに比べてやや劣ることがあります。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く一層削り、その上にセラミック製の薄いシェルと呼ばれるプレートを貼り付ける治療法です。歯の色や形を整える目的で用いられることが多く、ホワイトニングでは改善できない歯の変色や、すきっ歯の修正にも対応可能です。
ただし、一層とはいえ健康な歯を削る必要があるため、慎重な判断が求められます。
セラミックブリッジ
セラミックブリッジは、失った歯の両隣の歯を土台にして連結した被せ物を装着し、歯を補う治療法です。金属を使用しないオールセラミックのブリッジであれば、自然な見た目を維持でき、金属アレルギーのリスクもありません。
ただし、土台にするために健康な歯を削る必要があります。
セラミック治療のメリット

セラミック治療のメリットは、以下のとおりです。
審美性が高い
セラミックは天然歯に近い色調や透明感を持つため、治療後も自然な見た目を維持できます。特に、目立ちやすい前歯の治療では、見た目の美しさ重要視されるためセラミック治療が選ばれることが多いです。
経年劣化しにくい
セラミックの表面は滑らかで汚れが付きにくく、吸水性が低いため、長期間の使用でも変色しにくいです。保険適用で用いられるレジンの詰め物と比較しても、汚れが付きにくく美しさを長持ちさせることができます。
金属アレルギーの心配がない
セラミックは金属を含まないため、金属アレルギーの方も安心して使用できる素材です。金属イオンが溶け出すこともないため、歯ぐきが黒ずむリスクも低いです。
ただし、メタルボンドという素材は金属を使用しているため注意しましょう。
耐久性が高い
セラミックは非常に硬く耐久性に優れており、適切なケアを行うことで、長期間にわたって美しい状態を保てます。特に、噛み合わせや使用状況にあったセラミック素材を選べば、10年以上使用することも可能です。
虫歯の再発リスクが低い
セラミックの詰め物や被せ物は、製作過程が複雑です。そのため、歯とのフィット感が良く、隙間が生じにくいです。さらに、硬くて耐久性が高く経年劣化しにくいため、摩耗や欠けが少なく、詰め物が外れるリスクも低くなります。
また、セラミックの表面は滑らかで汚れや細菌が付きにくいため、虫歯の原因となる細菌が繁殖しづらい特性があります。これらの特性から、セラミックの詰め物や被せ物は、歯との隙間から細菌が入り込みにくく、虫歯の再発リスクが低いとされています。
セラミック治療のデメリット

セラミック治療には多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。デメリットも理解した上で、セラミック治療が自分に合っているかどうかを十分に考えることが大切です。
治療費用が高額になる
セラミック治療は保険が適用されない自由診療であり、治療費用は全額自己負担となるのが一般的です。特に、オールセラミックなど高品質な素材を使用する場合、材料費や技術料がかかるため費用は高額になります。
治療内容や歯科医院によっても異なりますが、費用の目安は、詰め物で5万円程度、被せ物で10万円程度です。
破損の可能性がある
セラミックは硬い素材ですが、強い衝撃が加わると割れたり欠けたりする可能性があります。特に、睡眠時に無意識で歯ぎしりや食いしばりをする癖がある方は、セラミックに強い力が加わり破損する可能性が高いでしょう。
ナイトガード(マウスピース)の装着が推奨されることもあります。
治療に時間がかかる
セラミックの人工歯は精密に作成されるため、治療に時間がかかることがあります。特に、クラウンやブリッジの作製には、複数回の通院が必要になることがあります。
修理が難しい
セラミックが割れたり欠けたりした場合、修理が難しく作り直しが必要になることがあります。再作製には費用や時間がかかるため、患者さまにとって負担となることが考えられます。
また、一度セラミック治療を施した歯に再度治療が必要になる場合、元の歯の状態や治療内容によっては処置が難しくなることがあります。
まとめ

セラミック治療は、多くの患者さまから審美性と機能性を兼ね備えた治療方法として選ばれています。審美性の向上や耐久性などのメリットが挙げられますが、高額な治療費用や破損のリスクなどのデメリットも理解しておく必要があります。
セラミック治療を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
八王子の歯医者の「相沢歯科」では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。