インプラントの治療方法と流れを解説!費用、期間、メリット・デメリット
2024年10月26日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
「インプラント治療はどんな流れで治療を進めるの?」「インプラント治療のメリット・デメリットは?」と、疑問をお持ちの方もいるでしょう。
今回は、インプラント治療の基本的な治療方法と流れ、インプラント治療に必要な費用や期間の目安について解説します。メリット・デメリットやインプラント以外の治療方法などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インプラント治療とは
インプラント治療とは、顎の骨に人工歯根であるインプラント体を埋め込んで上から人工歯を装着することで、失った歯を補う治療法です。従来の歯を失ったときの治療法であるブリッジや入れ歯とは異なり、インプラントは人工歯根を埋入して顎の骨としっかり固定するため、噛む力がしっかりと伝わって骨の健康も保たれます。
また、インプラントは独立して機能するので周囲の歯に負担をかけず、見た目も自然で長期間にわたって安定した使用が可能です。そのため、インプラントは失った歯の機能を効果的に回復させる方法として、有効な手段といえます。
インプラントの基本的な治療方法と流れ
インプラントの基本的な治療方法と流れは、以下のとおりです。
カウンセリング
まずはカウンセリングを行い、患者さまの希望やお悩みを伺います。また、治療のメリットやリスク、費用などについての説明もあるのが一般的です。
カウンセリングは、治療に関する疑問や不安を解消する機会でもあるため、積極的に質問しましょう。
検査
カウンセリングの後は、検査が行われます。レントゲンやCTスキャンを用いて顎の骨の状態を確認し、インプラントを埋める適切な位置を決定するのです。
検査の結果をもとに患者さまごとの治療計画が作成され、詳しい治療スケジュールや費用を提示されます。患者さまにご納得いただければ、契約を結んで治療へと進みます。
骨造成手術
インプラント体を埋入するのに必要な骨の量が不足している場合は、骨造成手術が行われることがあります。骨移植材や自己骨を用いて顎の骨を増やし、インプラントを支えるための十分な骨を形成するのが目的です。
1次手術
局所麻酔を施して歯茎を切開し、顎の骨に穴を開けインプラント体を埋入します。手術にかかる時間は1本あたり30〜1時間程度ですが、埋め込む本数が多ければその分かかる時間は長くなるでしょう。
入院の必要はなく、その日のうちにお帰りいただけます。インプラント埋入手術後は、1〜2週ほどの回復期間を経て抜糸を行い、必要に応じて仮歯の調整を行うのが一般的です。
その後、3〜6ヶ月ほどインプラントと顎の骨が結合するのを待ちます。
2次手術
2次手術では、まず歯茎を再度開いて、顎の骨とインプラント体がしっかりと結合していることを確認します。結合していることが確認できれば、インプラント体の上にアバットメントと呼ばれる部品を取り付けます。
この手術も、基本的にはその日にお帰りいただけるでしょう。アバットメントを取り付けた後は、歯茎が整うまで1〜2週間ほど待つことが一般的です。
型取りと人工歯装着
切開した歯茎が落ち着いてから、患者さまに合った人工歯を作製するために型取りを行います。取った型を元に最終的な被せ物(人工歯)が製作され、完成した人工歯をアバットメントに装着して、問題がないか確認をします。
噛み合わせや色味など何か気になる部分があれば、担当医師に伝えましょう。問題がなければ、インプラント治療は完了です。
メンテナンス
インプラント治療が終了した後は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受ける必要があります。インプラントの状態や、周辺組織をはじめとした口腔内の状態を確認してもらうことで、インプラントを長く快適に使用できるようになるのです。
治療後は、定期的なメンテナンスと日々のセルフケアを怠らないようにしましょう。
インプラントの治療の費用
インプラント治療は基本的に保険が適用されない自由診療のため、費用は歯科医院によって異なります。また、医院の設備や使用するインプラントの種類、被せ物の種類などによっても費用は変動するでしょう。
一般的には、1本あたり約30万円〜45万円が相場とされています。
しかし、あくまで目安です。ご自身の治療にかかる正確な費用は、カウンセリングを受けて歯科医師に確認してください。
インプラントの治療の期間
インプラント治療の期間は、手術から最終的な人工歯が装着されるまで3ヶ月〜1年程度と幅があります。患者さまの状態によって、治療期間は変わるからです。
例えば、患者さまが歯周病や虫歯などがあると、治療期間は長引きます。歯周病や虫歯がある場合、インプラント治療を始める前にそれらの治療を行う必要があるからです。
また、顎の骨の状態によっても、治療期間は変動します。顎の骨の厚みが不足している場合、インプラント治療の前に骨を増やすための骨造成手術が追加で必要になります。
この手術はインプラント治療に通常かかる期間に加え、さらに4〜5ヶ月の治療期間が必要です。そのため、治療期間が長くなるのです。
他にも、糖尿病などの全身疾患がある場合、細菌感染が起きやすかったり手術後の治りが悪かったりする可能性があり、治療期間が長引くことがあります。
インプラントの治療のメリット・デメリット
インプラント治療には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
インプラント治療のメリット
インプラント治療の主なメリットは、以下のとおりです。
- 優れた咀嚼能力を持つ
- 見た目が自然
- 健康な歯を削る必要がない
- 周囲の歯に負担をかけない
インプラント治療の最大のメリットは、自然な噛み心地と見た目の良さです。顎の骨に直接インプラント体を埋め込み固定するため、自分の歯のようにしっかり噛めます。さらに、人工歯は天然歯のような色調を再現できるため、周りの歯とよく馴染むでしょう。
また、ブリッジや部分入れ歯治療では、隣接する健康な歯を削ったりバネをかけたりする必要があります。インプラントは独立して機能するため、周囲の歯に負担をかけません。残っている健康な歯を維持できる点も大きなメリットです。
インプラント治療のデメリット
インプラント治療の主なデメリットは、以下のとおりです。
- 費用が高額
- 治療期間が長い
- 手術が必要
- 手術後のメンテナンスが必要
インプラントのデメリットとしては、治療期間が長く、費用が高額であることが挙げられます。特に、骨が不足している場合は、骨造成手術などの追加治療が必要になることがあり、治療にかかる費用も期間も増えるでしょう。
また、手術が必要なので、感染リスクや合併症が発生する可能性があったり体への負担が大きかったりします。全身疾患をお持ちの方などは、治療を受けられないケースもあるでしょう。
インプラントは定期的なメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎などのトラブルが発生することもあります。インプラント周囲炎になると、最悪の場合はインプラントが抜け落ちることもあるため、長期的なケアやメンテナンスが必要です。
インプラント以外の治療方法
歯を失ったときのインプラント以外の治療方法は以下のとおりです。
ブリッジ
ブリッジは失った歯の両隣の歯を削り、それを支えにして橋渡しをするように被せ物を装着する方法です。治療期間は1週間〜1ヶ月程度と、インプラントよりも短い期間で治療できます。
しかし、健康な歯を削って支えにする必要がある点がデメリットです。インプラントは顎の骨に直接人工歯根を埋入して支えるため、周囲の歯に影響を与えず、より安定した咀嚼能力を得られます。
ブリッジは保険適用になるため、費用がインプラントと比べると安価な点は、メリットと言えるでしょう。
入れ歯
入れ歯は、失った歯を補うための取り外し可能な装置です。インプラントと入れ歯の違いには、取り外しが可能な点が挙げられます。
総入れ歯の場合は歯茎全体を覆うように取り付け、部分入れ歯の場合は残っている歯にバネをかけ、支えにして装着します。そのため、ズレたり噛む力が弱くなることもあり、食事や会話の際に不便と感じる可能性があるでしょう。
インプラントは顎の骨に人工歯根を直接埋め込むため、安定感があり自分の歯のように機能します。
ただし、インプラントは手術が必要で、費用が高額です。入れ歯は手術が不要で、保険適用のものであれば5,000円程度から作製できる場合もあるでしょう。
まとめ
インプラント治療は失った歯の見た目と機能を回復するために、顎の骨に人工の歯根を埋め込んで上から人工歯を装着する治療方法です。インプラント治療は、カウンセリングから検査や手術、待機期間を経て被せ物の装着まで様々なステップがあります。
インプラントのメリットは、自分の歯のように噛めることや自然な見た目など様々です。
しかし、手術が必要だったり自由診療のため高額な費用がかかったりするデメリットも存在します。両方を理解したえうえで、治療を開始することが大切です。
失った歯を補う他の治療法としては、ブリッジや入れ歯があります。歯科医師とよく相談して、ご自身に合った治療方法を検討してください。
インプラント治療を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。