インビザラインで出っ歯を治療するメリットと注意点、治療法を解説!
2024年05月04日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
出っ歯は、口を開けたときに目につきやすいです。顔の大きな特徴となるため、出っ歯をできる限り早く治したいと思う方は少なくないでしょう。
出っ歯を治すための治療法には、ワイヤー矯正やインビザラインなどがあります。インビザラインで出っ歯を治す場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。
今回は、インビザラインで出っ歯を治療するメリットや注意点、治療期間、費用について解説します。インビザラインで出っ歯を治療したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
出っ歯のままだとどのようなリスクがある?
出っ歯とは不正咬合の一種で、上の前歯が下の前歯に比べて大きく出ている状態のことを指します。正式には上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼ばれています。
出っ歯は日本人に多く見られる不正咬合です。目立ちやすいため、コンプレックスにつながることもあります。
また、出っ歯を放置すると、以下のようなリスクもあります。
怪我をしやすい
出っ歯は前方に歯が出ているため、転んだ時やどこかにぶつかった時に怪我をすることがあります。打ちどころが悪いと、歯が欠けたり、折れたり、場合によっては抜けることもあるでしょう。
前歯を負傷することは、口腔機能を損ない、費用のかかる治療が必要になります。このようなことを防ぐためにも、出っ歯は治療したほうがよいかもしれません。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
出っ歯になると前歯が邪魔になり、口が閉じにくくなります。そのため、口腔内が乾燥しやすくなり、浄化作用のある唾液がなくなる分、虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。
また、出っ歯の方は歯並びもガタガタしていることが多く、歯磨きがしにくいです。毛先が届かず、しっかり磨けない部分があると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
感染症にかかりやすい
出っ歯の方は自然と口が開きやすくなります。口が開いている状態が長いと、口から細菌やウイルスが入りやすくなるでしょう。そのため、感染症になるリスクが高まります。
インビザラインで出っ歯は治療できる?
インビザラインで出っ歯の治療は可能です。実際にインビザラインで出っ歯を治療する方は少なくありません。歯並びの状態によっては部分矯正で治療できるケースもあります。
ただし、骨格に問題がある出っ歯の場合は、インビザラインでの治療が難しいケースもあります。インビザラインでの治療が可能かどうかは、歯科医院で診断を受けましょう。
インビザラインで出っ歯を治療するメリット
インビザラインで出っ歯を治療するメリットは、以下のとおりです。
立ちにくい
インビザラインでは透明なマウスピースを装着することで歯に圧力をかけて、歯を動かします。日中もマウスピースを装着する必要はありますが、透明であるため、口を開けても目立ちにくいでしょう。
痛みや違和感が少ない
矯正治療では矯正装置を歯に長時間装着するため、痛みや違和感を心配される方が多いです。実際に矯正装置を初めて装着した際、痛みや違和感が出ることは少なくありません。
また、ワイヤー矯正の場合、歯の表面に矯正器具を装着し、ワイヤーを調整しながら歯を動かすため、痛みが生じることがあります。
一方、インビザライン矯正は、マウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かすので、痛みや違和感が生じにくいです。
食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せる
インビザライン矯正で使用するマウスピースは食事や歯磨きの際に取り外せます。
マウスピースを取り外して食事ができるため、矯正装置に食べかすが詰まることがありません。また、ふだんどおりに歯磨きができるため、ワイヤー矯正に比べると虫歯や歯周病になりにくいでしょう。
通院回数が少ない
インビザライン矯正を始める前には、検査や型取りなどのために、何回か通院が必要です。
しかし、マウスピースを受け取ってからは、自分でマウスピースを装着・交換しながら矯正治療を進めるため、2〜3ヶ月に1回の通院ですみます。仕事や育児などで忙しい方にとってはメリットといえるでしょう。
インビザラインで出っ歯を治療する場合の注意点
多くのメリットがあるインビザライン矯正ですが、以下のような注意点もあります。
マウスピースの装着時間を守らなければならない
インビザライン矯正中はマウスピースの装着時間を守らなければなりません。取り外せるからこそ、患者さん自身でマウスピースを管理することが大切です。
インビザラインではマウスピースを1日20~22時間装着することを前提として治療計画が立てられています。装着時間が不十分だと計画どおりに歯を動かせません。治療をスムーズに進めるためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要なのです。
マウスピースを外したら適切に保管しなければならない
マウスピースを取り外した時に落としたり、傷つけたりすると、スムーズに治療が進まなくなります。マウスピースの作り直しが必要になる場合もあるでしょう。マウスピースが作り直しになると追加で費用がかかる場合があります。また、治療期間が延びることもあるでしょう。
このような事態を避けるためにも、マウスピースを外したら適切に保管することが重要です。マウスピースを取り外したら専用のケースに保管しましょう。
歯磨きをしてからマウスピースを装着しなければならない
食後に歯磨きをしないでマウスピースを装着すると、細菌が繁殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断して、虫歯や歯周病の治療を行わなければならないケースもあります。
虫歯や歯周病を防ぐためにも、食後はしっかりと歯磨きをしてからマウスピースを装着する必要があるのです。マウスピースのお手入れも怠らないようにしましょう。
定期検診を怠らない
インビザライン矯正は患者さん自身がマウスピースを交換・装着して治療を進めますが、2〜3ヶ月に1回は定期検診を受ける必要があります。定期検診では治療計画通りに歯が動いているか、虫歯・歯周病などのトラブルはないかを確認します。
しかし、定期検診を怠ると、歯の動きやお口の中にトラブルが起こっていても発見・対処が遅れる可能性があります。その結果、治療期間が延長になるなど、治療に影響が出ることもあるのです。
トラブルなく矯正治療を進めるためにも、定期検診は受けるようにしましょう。
矯正治療後は保定装置を装着しなければならない
インビザライン矯正に限らず、矯正治療後は保定期間があります。保定期間とは、矯正治療で整えた歯並びを固定するための期間です。
保定期間中は保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。保定装置の装着を怠ると、歯が後戻りを起こす可能性があります。保定期間は矯正期間と同程度です。
矯正治療できれいに整えた歯並びを維持するためにも、保定期間中は保定装置をしっかり装着しましょう。
インビザラインで出っ歯を治療する方法とは?
軽度の出っ歯の場合は、抜歯をせずに治療できることがあります。
しかし、歯を動かすスペースがない場合は、抜歯が必要になることもあるでしょう。
また、歯を動かすスペースを作るために、歯と歯の間のエナメル質をわずかに削るディスキングという処置を行うこともあります。削る歯の量は0.25〜0.5mm程度であるため、痛みが出たり、しみたりすることはほとんどないでしょう。
そのほかに、歯列全体を後方に動かして前歯を引っ込める方法もあります。
インビザラインで出っ歯を治療する場合の期間
インビザラインで出っ歯を治療するためにかかる期間は、1〜3年程度です。部分矯正で出っ歯を治療する場合、1年程度で治療が終わるケースもあるでしょう。歯並び全体を動かしたり、抜歯したりする場合は、1年半〜3年程度かかります。
また、矯正治療後には保定期間があります。保定期間は、治療期間と同程度です。
インビザラインで出っ歯を治療する場合の費用
インビザライン矯正は自由診療であるため、歯科医院ごとに料金が異なります。また、料金を都度支払う場合と一括で支払う場合があります。
部分矯正の費用相場は、30万〜70万円程度、全体矯正の費用相場は70万〜100万円程度です。
まとめ
インビザラインは目立ちにくく、また痛みや違和感が少ないなど、多くのメリットがある治療法です。マウスピースを取り外せる点もメリットといえるでしょう。
骨格に問題がある重度の出っ歯でなければ、インビザラインで治療は可能です。軽度の出っ歯であれば、1年程度で治療できる場合があるでしょう。
インビザラインで出っ歯を治療したいとお考えの方は、一度歯科医院でカウンセリングを受けるとよいでしょう。
インビザラインを検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。