インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる?原因と対処法!
2024年08月10日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
インビザライン矯正中に「噛み合わせが悪くなったような気がする」と心配される方もいます。インビザライン矯正を始める前であれば「インビザライン矯正で噛み合わせが悪くなるの?」と不安になる方もいるでしょう。
この記事では、インビザライン矯正で噛み合わせが悪くなることがあるのか解説します。噛み合わせが悪くなる原因と対処法についても解説しますので、インビザライン矯正で噛み合わせの悪化が心配な方は、ぜひ参考にしてください。
正しい噛み合わせとは?
正しい噛み合わせとは、以下の条件に当てはまっている状態です。
- 左右がバランス良く噛み合う
- 上の前歯が下の前歯より出ていてその隙間は5mm以下
- 上の前歯が下の前歯の3分の1程度を覆っている
- 歯列がきれいなアーチを描いている
- 口を閉じることができる
それぞれの条件について詳しく解説します。
左右がバランス良く噛み合う
左右がバランス良く噛み合っていないと食事をする際にも左右均等に噛めず、どちらかだけで噛むようになるでしょう。噛み合わせてみて、左右バランス良く噛み合うかを確認してみましょう。
上の前歯が下の前歯より出ていてその隙間は5mm以下
理想の噛み合わせは上の前歯が下の前歯より5mm以下で出ている状態です。上の前歯より下の前歯が出ている場合は反対咬合になりますし、上の前歯が下の前歯より5mm以上出ている場合は出っ歯になります。
上の前歯が下の前歯の3分の1程度を覆っている
正しい噛み合わせは、上の前歯が下の前歯を3分の1程度覆っている状態です。上の前歯が下の前歯を覆っておらず上下の前歯先端で噛み合っている状態を切端咬合(せったんこうごう)といいます。
反対に、下の前歯が見えないくらいに上の前歯が覆っている状態を過蓋咬合(かがいこうごう)といいます。どちらも正しい噛み合わせではありませんので治療が必要です。
歯列がきれいなアーチを描いている
上下で正しく噛み合うためには、歯並びも整っている必要があります。歯並びがガタガタになっていると上下の歯で正しく噛み合いません。歯列がきれいなU字型のアーチを描いていることが理想です。
口を閉じることができる
出っ歯や開咬だと、口が閉じにくいため口呼吸になりがちです。正しい噛み合わせであれば、問題なく自然と口を閉じることができるでしょう。
インビザラインで噛み合わせの治療は可能?
インビザラインでは、噛み合わせの治療も可能です。歯並びだけではなく、噛み合わせなどの機能面も考慮した治療を行います。
ただし、前歯のみの部分矯正の場合は奥歯を動かさないため、噛み合わせを整えることは難しいかもしれません。
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなる原因
インビザライン矯正で正しく治療に取り組んでいれば、噛み合わせが悪くなることはありません。
しかし、以下のようなことが原因で噛み合わせが悪くなることも考えられます。
- マウスピースの装着時間を守れていない
- マウスピースを正しく装着できていない
- マウスピースが変形している
- 歯科医師の知識や技術が足りない
- 治療過程で起こるもの
それぞれの原因について詳しく解説します。
マウスピースの装着時間を守れていない
インビザライン矯正では1日20時間以上マウスピースを装着する必要があります。インビザライン矯正では、装置の装着時間を守っていることを前提として治療計画を立て、マウスピースを作製しています。
そのため、マウスピースの装着時間が不足していると、治療計画と実際の歯の動きに誤差が生じることがあります。その結果、噛み合わせが悪くなることがあるのです。
マウスピースを正しく装着できていない
マウスピースを正しく装着できていないと、治療計画通りに歯を動かせない可能性があります。マウスピースが浮いた状態のままであれば、歯に適切な矯正力を加えられません。
マウスピースを正しく装着できていないことで計画通りに歯を動かせないと、噛み合わせが悪くなる可能性があります。
マウスピースが変形している
歪んだり変形したりしているマウスピースを装着すると、歯並び・噛み合わせが悪化する可能性があります。マウスピースが歯にフィットせず、適切な矯正力を加えられないためです。
歯ぎしりや食いしばりによってマウスピースが変形することがあります。マウスピースが変形したらそのまま使用せず、まずは歯科医師に確認しましょう。
歯科医師の知識や技術が足りない
矯正治療はとても複雑であり、歯科医師の知識と技術が欠かせない分野ともいえます。歯並びだけを考えるのではなく、噛み合わせまでを考慮して治療計画を立てる必要があるためです。インビザラインは矯正専門医でなくても治療を行えます。
そのため、矯正治療における知識や技術が足りないと、噛み合わせが悪化する可能性も考えられるのです。
インビザラインはどこで治療を受けても同じ結果になるわけではありません。一人ひとりのお口の状態の分析、治療計画によって治療結果は変わってきます。予想外のトラブルにも対応できる治療実績のある歯科医師を選んだほうがいいでしょう。
治療過程で起こるもの
インビザラインではマウスピースを装着・交換しながら少しずつ歯を動かします。治療過程で歯が理想の位置まで動いていないと、噛み合わせが悪くなったと感じることもあるでしょう。
しかし、これはインビザライン矯正に限らずどの矯正治療でもあり得ることです。計画どおりに治療が進行していれば、最終的に噛み合わせは整った状態になります。
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったときの対処法
万が一、インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたときは、以下のように対処しましょう。
- 歯科医師に相談する
- マウスピースの装着方法を見直す
- マウスピースの装着時間を守る
それぞれの対処法について詳しく解説します。
歯科医師に相談する
インビザライン矯正中に噛み合わせが悪くなったと感じたときは、歯科医師に相談しましょう。特に問題はなく、治療過程で噛み合わせが悪くなったと感じることもあります。まずは歯科医師に相談し、治療の進行に問題がないか確認しましょう。
マウスピースの装着方法を見直す
矯正治療中に噛み合わせが悪くなったと感じたときは、マウスピースの装着方法を見直しましょう。マウスピースの装着方法が正しくないと歯が動かず、噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。
マウスピースを正しく装着できているか心配な方は、歯科医院で確認するといいでしょう。また、マウスピースを装着するときにチューイーという補助用具を使用すると、マウスピースを歯列にしっかりと密着させることができます。
マウスピースの装着時間を守る
マウスピースの装着時間は必ず守るようにしましょう。装着時間が不足していると治療の進行に大きく影響します。万が一、装着時間を守れておらず装置がうまく入らないようになった場合は、歯科医師に相談してください。
まとめ
インビザライン矯正では歯並びだけでなく噛み合わせも考慮した治療を行います。そのため、基本的にインビザラインが原因で噛み合わせが悪くなることはありません。
ただし、マウスピースを正しく装着できていなかったり、装着時間が短かったりすると、噛み合わせが悪化することもあるでしょう。また、治療過程で噛み合わせが悪くなったと感じる場合もあります。
インビザライン矯正中はマウスピースを正しい方法・決められた時間装着することが大切です。万が一噛み合わせが悪くなったと感じたときは、早めに歯科医師に相談してください。
インビザラインを検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。