インビザラインとは?メリットや適応症例、費用を詳しく解説!
2024年03月02日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
インビザラインに興味はあるけれど、治療を始める前にもっと詳しく調べておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
歯並びを改善する他の治療法と同じように、インビザラインにはメリットもあればデメリットもあります。得意とする症例もあれば苦手な症例もあり、中にはインビザラインだけでは改善が難しい症例もあります。
今回は、インビザラインとはどのような治療なのか、また、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのか、詳しく解説します。費用の目安もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインとは?
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用して歯を移動させる治療法です。1〜2週間ごとに自分でマウスピースを交換していく方式なので通院回数が少なく、生活スタイルに合わせて治療を継続できます。
インビザラインのマウスピースは滑らかで、違和感を覚えにくいとされています。口の中の不快感が少なく、痛みもほとんどありません。
また、食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外すことができるので、日常生活もストレスなく過ごせるでしょう。
インビザラインの大きな特徴は、コンピュータ上で歯の動きと最終的なイメージを立体的にシミュレーションすることです。最終的な歯並びの状態を確認でき、必要に応じて調整することが可能です。
治療のモチベーションを保ちやすく、理想の歯並びを歯科医師と共有することもできます。
インビザラインのメリット
インビザラインは優れた特徴により、多くの人に選ばれています。インビザラインのメリットを確認しましょう。
目立ちにくい
インビザラインでは、透明なマウスピース型の装置を使用します。金属のブラケットやワイヤーを使用する従来の矯正装置とは異なり、矯正をしていることが目立ちません。
他人の視線を気にすることなく日常生活を送ることができるため、精神的なストレスも軽減できます。
お手入れがしやすい
インビザラインのマウスピースはプラスチック製で表面が滑らかです。金属のブラケットに比べて汚れが付着しにくく、お手入れがしやすいのが特徴です。
食事や歯磨きの際にマウスピースを外すことができるため、口腔内のケアやマウスピースのお手入れが容易です。これにより、虫歯や歯周病のリスクを軽減することができます。
矯正後をイメージしやすい
インビザラインでは、シミュレーションによって治療開始から完了までの過程を確認することができます。治療開始前に、最終的な歯の位置や噛み合わせをイメージすることができるため、安心して治療を進めることができます。
インビザラインのデメリット
インビザラインにはいくつかの注意点やデメリットがあります。確認しましょう。
治療期間が長くなることがある
インビザラインはマウスピースを使用して歯を徐々に移動させるため、一度に大きく歯を動かすことが難しいです。大きな歯の移動が必要な場合は、ワイヤー矯正よりも治療期間が長くなることがあります。
複雑な症例への対応が難しい
インビザラインでは治療が難しい症例もあります。例えば、上下の顎が大きくずれている症例や、複数の歯を抜歯する症例などです。
インビザライン単独での治療が難しい場合は、他の矯正治療法との併用が必要になることがあります。
自己管理が大切になる
インビザラインでは、マウスピースを1日20~22時間程度装着する必要があります。装着時間を守らないと治療の効果が低下したり、期待通りの結果が得られなかったりします。
マウスピースをいつでも外せることはメリットですが、自己管理能力がないとマウスピースを装着しない時間が増えてしまう可能性があります。
インビザラインの適応症例
インビザラインの適応症例はどのようなものでしょうか。また、治療できない症例にはどのようなものがあるのでしょうか。
それぞれ確認しましょう。
インビザラインで治療可能な症例
インビザラインは、次に挙げるような症例で効果を発揮します。
歯の移動が少ない場合
歯の移動距離が少ない場合、インビザラインは非常に効果的です。歯の移動距離が大きくない限り、インビザラインを用いた治療が可能です。
軽度の歯並びの問題や、歯と歯の間にわずかなスペースを作れば歯並びを整えられる場合などが当てはまります。抜歯の代わりに、歯をわずかに削るIPR(Interproximal Enamel Reduction)という処置を行うことがあります。
軽度から中程度の叢生
叢生は、歯が重なり合ったり前後にずれたりしている状態を指します。このような症例では、インビザラインを用いて歯を段階的に移動させることで、歯並びを整えることができます。
軽度から中程度の叢生であれば、インビザラインの部分矯正でも治療可能なことがあります。
前歯の部分矯正
インビザラインは、前歯の軽度から中等度の歯並びの問題に対して効果的です。前歯のみの治療は治療期間が全体矯正に比べて短く、費用を抑えることができます。
インビザラインが苦手な症例
インビザラインが苦手とする症例を確認しましょう。
歯を大きく移動させる場合
インビザラインは、歯を大きく移動させる必要がある症例には適していません。インビザラインのマウスピースでは微細にしか歯を動かせないためです。
例えば、抜歯をして大きな隙間を埋める必要がある場合や、歯の角度を大きく変化させる必要がある場合などは、インビザラインだけでは治療が困難なことがあります。
重度の不正咬合
重度の不正咬合は、インビザラインによる治療が難しい症例です。重度の叢生では歯が過度に密集しており、これを解消するには歯を大きく移動させる必要があります。
また、骨格に由来する不正咬合は、単に歯を動かすだけでは解決できないことが多いです。外科手術を伴う大がかりな矯正治療が必要になることがあります。
インプラントの本数が多い場合
インプラントが多数存在する場合、インビザラインだけでなく矯正治療が難しい可能性があります。インプラントは固定されており動かすことができないため、その点を考慮して治療計画を立てなければなりません。
インプラント以外の歯を移動させることは可能ですが、インプラントが周囲の歯の動きを妨げる位置にある場合、理想の歯並びは目指せないことがあります。
インビザラインの費用
インビザラインには、大きく分けて全体矯正と部分矯正の2つの種類があり、費用も異なります。
全体矯正は奥歯を含めた歯列全体に対する治療で、複雑な歯の移動にも対応できます。費用の目安は約 60万~150万円です。
部分矯正は前歯など気になる箇所だけを治療する方法です。費用の目安は20万~ 60万円です。
インビザラインの治療をでは、矯正装置以外の費用が少なからず必要になります。例えば通院費です。1回の通院でかかる通院費は1,000~5,000円程度でしょう。
インビザラインの場合、通院回数が少ないため通院費が高額になることは稀です。
また、矯正治療後は保定期間を設けなければなりません。保定期間とは、矯正治療後に歯の位置を安定させるための期間のことです。
保定に用いるリテーナーの費用は歯科医院によって異なりますが、2万~ 6万円程度のことが多いです。
このほかに、精密検査や抜歯が必要な場合、追加の費用がかかることがあります。精密検査の費用は1万~5万円程度で、抜歯の費用は1歯あたり5,000~1万5,000円程度です。
まとめ
インビザラインは歯並びを改善できる治療法のひとつです。従来のワイヤー矯正とは異なり、透明で目立ちにくいマウスピース型の矯正装置を用いるのが特徴です。
取り外しができるので、食事のときや人前に出るときなどに一時的に外すことも可能です。また、お口の中やマウスピースを簡単にケアできるので、虫歯や歯周病のリスクを抑えることができます。
一方で、寝ている時間を含め、一日の大半(およそ20~22時間)をマウスピースを付けて過ごさなければ期待した治療効果が得られません。担当の歯科医院の指示に従い、しっかりと治療を継続できる人に選ばれています。
初回のカウンセリングを無料で行っている歯科医院も多いので、インビザラインが気になっている方は、カウンセリングを受けてみるとよいでしょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。