イヤイヤ期のこどもの歯磨き術!注意点も解説!
2023年09月18日(月)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
イヤイヤ期のこどもは歯磨きを嫌がることがあります。反対に、自分で歯磨きのすべてをしたがる場合もあります。この発達時期のこどもの行動は気まぐれなことも多くあるのですが、こどもの主張に耳を傾けることにより、うまく歯磨きをアシストすることが可能です。
今回は、イヤイヤ期のこどもの上手な歯磨き術から、気を付けるべき注意点をご紹介します。イヤイヤ期のこどもの歯磨きに手を焼いている方や、これからイヤイヤ期に入る保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
こどものイヤイヤ期とは?
こどものイヤイヤ期は、成長するにつれ自己主張ができるようになり、自分の気持ちを押し通すために何に対しても「イヤ」と言うのを繰り返す状態のことです。これは、発達時期としてこどもが1歳後半〜3歳頃の期間によく見られるものです。
中でも2歳頃のこどもによく見られるため、イヤイヤ期の2歳児は子育てが大変なことから「魔の2歳児」とも呼ばれています。このイヤイヤ期はしばらく続きますが、4歳頃になると徐々に治まっていきます。
イヤイヤ期のこどもが歯磨きを嫌がるのはなぜ?
イヤイヤ期のこどもが歯磨きを嫌がるのには、こどもなりの理由がいくつかあります。なぜ歯磨きを嫌がるのかを、順番に解説します。
口の違和感
こどもの中には、歯ブラシが入るのが嫌だと感じる子がいます。また、歯を磨く行為にもまだ慣れていないために、歯磨きの行為を歯ブラシから拒否する場合があります。
このような場合は、初めから長時間の歯磨きを目指さず、まずは少しずつ歯ブラシに慣れていくことから始めましょう。徐々に慣れていけば、いつの間にか問題なく歯磨きができるようになるでしょう。
さまざまな恐怖心
小さいこどもにとって、歯磨きは未知の世界です。口に歯ブラシを入れることも怖くて、苦手意識をもつこどももいるでしょう。
このような場合には、歯磨きの絵本などを親子で一緒に読むことで、こどもが抱く歯磨きの怖いイメージを払拭する必要があります。「歯磨きは毎日するもので、楽しくやれるものだ」と、こどもが思えるように後押ししてあげましょう。
もっと遊びたい気持ち
歯磨きをしようとする際に、こどもの遊びを中断してしまうことはなるべく避けましょう。「もっと遊びたかったのに」と、イヤイヤが始まることがあります。
ここまで遊んだら一旦遊ぶのをやめて歯磨きをするなど、きちんと遊びに期限を作ることで、こどももすんなりと遊びから行動を切り替えて、歯磨きに移れるでしょう。
思い通りにならないことに対する不満
「歯磨きはこう磨く」「仕上げ磨きは保護者がやる」と、保護者がこどもに指摘することに対して、反発するこどももいます。また、こどもによっては、自分の思い通りにならないことで歯磨きそのものを拒否することもあるでしょう。
まずはこどもに磨かせて、こどもが歯磨きに満足できたら、今度は保護者が仕上げ磨きをするなど、一旦こどもの気持ちを満たしてあげることで円滑に歯磨きができるでしょう。
イヤイヤ期のこどもの歯磨きの仕方
自己主張の激しいイヤイヤ期のこどもの歯磨きをするのは大変です。ここでは、どのようにすればイライラ期のこどもの歯をうまく磨くことができるのかを解説します。
正しい歯磨きの仕方を教える
個人差はありますが、2歳前後になると、歯磨きの仕方を丁寧に教えることにより、模倣して一生懸命磨こうとするこどもがたくさんいます。
正しい歯磨きの仕方を教えるのはまだ早いと思わず、一度丁寧に歯磨きの仕方を教えてみましょう。小さいうちから歯磨きの意識を高めていくことにより、きれいな歯を維持できるようになります。
たくさん褒めてあげる
ふだんのこどもの心にはムラがあり、どうしてもすんなりと歯磨きができないこともあると思います。だからこそ、きちんと歯磨きをできた日にはたくさん褒めてあげましょう。
こどもは褒められるのが大好きです。次の歯磨きも頑張ろうと意欲的になって前向きに取り組んでくれるでしょう。
こどもが好きな歯ブラシを使用する
歯磨きが憂鬱なこどもには、こどもが大好きなキャラクターが載っている歯ブラシを使用しましょう。
歯ブラシにシールを貼ってあげるなどして、こどもが楽しい気持ちで歯磨きができるように環境を整えることも大切です。きちんと歯磨きができたら、シールを貼って可視化し、こどもに達成感を味わえるようにすることも効果的です。
スキンシップを取る
歯磨きが少し苦手なこどもには、手を握ってあげるなどのスキンシップが効果的です。
膝に寝かせて仕上げ磨きを行うことも十分にスキンシップとなるため、歯磨きに不安をもつこどもも安心して歯磨きができるようになるでしょう。
イヤイヤ期のこどもの歯磨きでしてはいけないこと
ここでは、こどもがイヤイヤ期だからといって、歯磨きをするうえでしてはいけないことを解説します。こどもとのやりとりが、なかなかうまくいかないこともありますが、怒りをうまくコントロールしながらこどもに向き合いましょう。
強く叱る
こどもによってはどうしてもイヤイヤがひどく、歯磨きがどうしてもできない日もあるでしょう。そのようなときにこどもを強く叱ることは避けましょう。どうしても強く叱りたい日もあるかもしれません。
しかし、強く叱ることで、こどもが歯磨きの時間をさらに嫌いになってしまう恐れがあります。なるべく歯磨きの時間をいいイメージにしていくことが大切です。
無理やり磨く
こどもがどうしても言うことを聞かず、なかなか歯磨きができないときに、こどもを捕まえて無理やり磨くことも避けましょう。
こどもにもよりますが、中には叱られたときのように「無理やり歯磨きされた」と、怖く感じる場合もあるためです。無理やり磨かせようとせず、なるべくこどもが納得した状態で歯磨きできるようにしていくことが理想です。
歯磨きできなくても責めない
こどもの気分によっては、歯磨きができない日も出てくるでしょう。そんなときもなるべく責めないように心がけましょう。
「少しでも歯磨きしてみよう」と促し「今日はうがいして終わりにしよう」など、歯磨きがうまくできない場合の妥協案もいくつか用意しておくことで、保護者の心にもゆとりが生まれるでしょう。
こどもにすべて任せる
どんなにこどもが自分で何でもしたいからといって、すべてをこどもに任せることはやめましょう。
こどもの歯磨きには、保護者による仕上げ磨きが必要不可欠です。虫歯を作らないためにも、すべてをこどもに任せるのではなく、初めは好きなように歯を磨かせ、満足したら仕上げ磨きをやってあげるなど、うまく保護者側でコントロールしてあげましょう。
まとめ
こどものイヤイヤ期は、それまでは保護者にすべて世話をしてもらっていたこどもが自我をもち始め、自分で何でもしようとし始める時期です。何をしても「イヤイヤ」と、どうしても主張が激しいため、歯磨きにおいてもやりたくないこどももいれば、全部自分でやりたいこどももいるなど、反応はさまざまでしょう。
どのような状態においても、保護者はその場その場で親身にこどもに寄り添い、できる範囲でこどもの主張を受け止めてあげることが大切です。
イヤイヤ期は、こどもの歯が生え揃い始めて、何でも食べられる大事な時期です。こどもがイヤイヤしながらも歯磨きに向き合っていくためには、保護者の柔軟で手厚いサポートが大切となるでしょう。こどもの元気な歯を維持していくためにもイヤイヤ期とうまく向き合い、適切にサポートしていきましょう。
イヤイヤ期の歯磨き術についてアシストを検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。