子どもでも定期的に歯科検診を受けるべき理由!頻度も解説!
2024年02月10日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
「こどもでも定期的に歯科検診を受けたほうがいいの?」「こどもの歯科検診はどのくらいの頻度で受ければいい?」など、疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
成長段階にあるこどもの口内環境は日々変化します。成長過程を観察して異常を早期発見するために、定期的な歯科検診は非常に重要です。
今回は、こどもが定期的に歯科検診を受けるべき理由や頻度について解説します。こどもの定期検診について気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
子どもでも定期的に歯科検診を受けるべき理由
こどもでも定期的に歯科検診を受けるべき理由は、以下の3つです。
- 乳歯は虫歯になりやすい
- 歯並び・噛み合わせの異常を早期発見できる
- 正しいセルフケアを習慣化させるため
それぞれくわしく解説します。
乳歯は虫歯になりやすい
虫歯の早期発見・早期治療のために、こどもの定期的な歯科検診は非常に重要です。乳歯は歯の質が未熟でやわらかいため、虫歯になりやすく進行しやすいという特徴があります。
「乳歯は生え変わるから虫歯になっても大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、乳歯の虫歯は永久歯にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。乳歯の虫歯を放置すると、虫歯菌が増えて口内環境が悪化し、永久歯も虫歯になるリスクが高まります。
また、乳歯の虫歯が歯根まで進行すると、永久歯の発育不全を引き起こすことがあります。茶色っぽく変色した永久歯が生えてきたり、永久歯の向きが変わって横から生えてきたりすることがあるのです。
生え変わりの時期でないのに虫歯が進行して乳歯を抜くことになると、隣の歯が寄って歯並びも悪くなります。
虫歯は初期では自覚症状がないことも多いため、定期的な歯科検診が非常に重要です。虫歯を早期発見・早期治療することで、健康な永久歯を手に入れることができるでしょう。
歯並びや噛み合わせの異常を早期発見できる
こどもの歯並びや噛み合わせは成長とともに変化するため、定期的にチェックを受けることが大切です。
子どもの歯は乳歯から永久歯へと生え変わり、顎の骨も成長していきます。その過程で、歯並びや噛み合わせが悪くなることがあるのです。
歯並びが悪いと見た目が悪くなるだけでなく、磨き残しが多くなって虫歯などのトラブルが起こりやすくなります。定期的に歯科検診を受けることで、歯並びや噛み合わせの異常を早期発見し、適切に対処できるでしょう。
正しいセルフケアを習慣化させるため
こどもの歯の健康は、将来の健康への土台となります。こどものうちから定期的に歯科検診を受けて、セルフケアの方法を身に付けることは非常に重要です。
歯科検診で正しいブラッシング方法や食生活の指導などを受けることで、お口の健康に関心を持つきっかけになります。生涯自分の歯で食べていくために、こどものうちから定期的に歯科検診を受けて歯を大切にする習慣を身につけましょう。
歯科検診では何をする?
こどもの歯科健診では、以下のことを行います。
- 歯の生え変わりや虫歯などのトラブルのチェック
- フッ素塗布
- シーラント
- 歯のクリーニング
- 歯磨き指導
- 食生活の指導
それぞれくわしく解説します。
歯の生え変わりや虫歯などのトラブルのチェック
歯の生え変わりや歯並びの状態、虫歯のチェックなどを行います。乳歯が抜けない、永久歯がなかなか生えないなど、生え変わり時期の特有のトラブルにも早期に対応が可能です。
定期的に歯科検診を受けていると、虫歯などのトラブルが発生しても早期発見・早期治療ができるため、永久歯への影響を最小限に抑えられます。
フッ素塗布
乳歯と生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、予防のためにフッ素を塗布します。フッ素には以下の効果があります。
- 歯質の強化:虫歯に強い歯を作る
- 虫歯の原因菌の活動を抑制:虫歯の原因菌の働きを弱め、酸の産生を抑える
- 歯の再石灰化:酸によって歯から溶け出したカルシウムやリンを歯に戻す再石灰化を促進する
フッ素の効果は約3か月なので、効果を持続させるためには定期的に塗布する必要があります。歯科医院では安全性の高いフッ素を使用しているため、身体に悪影響を及ぼすことはありません。
乳歯が生え始めた0歳の赤ちゃんにも使用できます。
シーラント
シーラントとは、奥歯の溝に特殊なコーティングを施すことで、虫歯を予防する処置です。
生えたばかりの奥歯は歯質が弱く溝が深いため、虫歯になるリスクが非常に高いです。シーラントで溝を保護することで、虫歯を効果的に予防できます。
シーラントは摩耗したり欠けたりすることがあるため、定期的に処置しなければなりません。
歯のクリーニング
歯科検診では、プロによる歯のクリーニングを受けられます。自宅の歯磨きでは落とせない汚れを除去し、虫歯や歯周病を予防します。
歯磨き指導
歯磨きは、正しい方法で行わなければ効果が低下します。定期検診では、こどもの歯並びや噛み合わせの状態に合わせた歯磨き指導を受けられます。
自宅でこども本人や保護者の方が正しいブラッシングを継続できれば、虫歯や歯周病を効果的に予防できます。
食生活の指導
成長期のこどもにとって、正しい食習慣を身につけることは非常に重要です。とくに、しっかりと噛んで食べることは歯や顎の発育に良い影響を与えるため、日頃から意識することが大切です。
歯科検診では、発達を促すための指導のほか、おやつの回数を減らす、だらだら食べを避けるなど、虫歯を予防するための食事の工夫についても指導を受けられます。こどものうちから正しい食習慣を身に付けることは、将来の健康への土台となるでしょう。
何歳から歯科検診を受けるとよい?
歯科検診を受けるタイミングは、最初の歯が生え始める生後6か月頃が一つの目安です。この時期に虫歯になる心配はありませんが、保護者の方が正しい歯みがきの方法を身に付けることで、乳歯の虫歯を効果的に予防できます。
また、歯の生え始めの時期から継続的にお口の状態をチェックしてもらうことで、歯並びや骨格に問題が生じても早期発見・早期治療が可能です。小さいうちから定期的に歯科検診を受けて歯科医院に慣れていれば、虫歯ができてもスムーズに治療できる可能性も高くなります。
歯医者は怖いところというイメージがつく前に、歯科検診を習慣づけましょう。
どれくらいの頻度で歯科検診を受けるとよい?
歯科検診は、3~4か月に1回の頻度で受けるとよいでしょう。
乳歯の生え始めや永久歯への生え変わりの時期は、お口の中の環境が日々変化していきます。生え変わりに異常がある場合は早めに対処しなければならないこともあるため、状態をこまめにチェックしてもらうことが大切です。
また、乳歯や生え変わったばかりの永久歯は歯質が弱く、虫歯になりやすいです。虫歯の早期発見・早期治療につなげるためにも、3~4か月ごとの歯科検診が推奨されています。
ただし、歯科検診の頻度は状態によって異なります。どのくらいの頻度で歯科検診を受けるとよいのか、歯科医師に相談してみましょう。
まとめ
こどもの口内環境は、成長に伴い日々変化していきます。生え変わりや歯並び・噛み合わせの異常を早期発見するために、定期的な歯科検診は非常に重要です。
また、乳歯は虫歯になりやすく、放置して重症化すると永久歯にも悪影響を及ぼします。永久歯を守るために、乳歯が生え始める生後6か月頃から歯科検診を受けるとよいでしょう。
歯科検診では、生え変わりや歯並び・噛み合わせのチェック、虫歯や歯周病などのトラブルのチェックを受けられます。プロによるクリーニングや歯磨き指導、フッ素塗布、シーラントを受けると、効果的に虫歯を予防できるでしょう。
乳歯と永久歯の健康を守り、生涯歯を大切にする習慣を身に付けるためにも、こどものうちから定期的に歯科検診を受けてください。
お子さまの歯科検診を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。