プレオルソの効果とメリット・デメリット!治療の流れも詳しく解説
2024年08月17日(土)
こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。
子どもの歯並びの改善に効果的なプレオルソは、成長期における矯正治療の選択肢として注目されています。プレオルソによる治療は痛みが少ないとされており、装置は取り外し可能で、特に軽度から中度の歯列不正に適しています。
しかし、全ての症例に対応できるわけではなく、重度の不正咬合には向いていないとされています。
この記事では、プレオルソの効果やメリット・デメリット、治療の流れについて詳しく解説します。
目次
プレオルソとは
プレオルソとは、子どもに使用される機能的マウスピース型矯正装置で、特に小児の歯並びや噛み合わせの改善を目的としています。日中1時間程度と就寝時の装着で効果を発揮し、生活に負担をかけずに矯正できる点が特徴です。
プレオルソは、子どもの成長を利用した矯正治療であり、柔軟な素材で作られたマウスピースを使用します。ワイヤーやブラケットを使用する従来の矯正方法と比べて、痛みや不快感が少ないのがメリットです。
また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に取り外すことができます。口腔内を清潔に保ちやすいこともメリットでしょう。
プレオルソの効果
プレオルソは、子どもの歯列矯正においてさまざまな効果を発揮するマウスピース型の矯正装置です。特に、成長期の子どもに使用することで、自然に歯並びを改善できるかもしれません。
プレオルソの効果は、以下のとおりです。
正しい歯並びと噛み合わせの育成
プレオルソを装着することで、口周りの筋肉や舌の動きが適切に矯正されます。歯が正しい位置に誘導されて、適切な噛み合わせが形成されるのです。
また、口呼吸や指しゃぶりといった習慣が改善されるため、長期的に健康な歯並びを維持することにもつながります。
早期治療による予防的効果
プレオルソを使用することで、顎の成長を促し歯列不正を未然に防ぐことが可能です。特に、歯並びや噛み合わせの問題を早期に発見し、適切な治療を行うことで、将来的な大がかりな矯正治療を回避できます。
矯正期間が短くなれば、子どもへの負担軽減にもつながります。
見た目と心理的なメリット
透明で目立ちにくいデザインのため、プレオルソは子どもが装着することに抵抗を感じにくく、自己肯定感を維持しやすいというメリットがあります。日中の活動に支障をきたすことなく安心して装着できることが、継続的な治療の成功につながります。
舌や筋肉の機能改善
プレオルソは、舌の正しい位置を導くことで発音の改善にも期待できます。口腔機能が全体的に向上し、日常生活におけるストレスを減少させる効果もあるでしょう。
また、顎の筋肉を効果的に使用する習慣を身につけることができるため、顔のバランスが整います。美しい輪郭を保てれば、自信を持つことにもつながるでしょう。
プレオルソのメリット・デメリット
プレオルソの効果を最大限に活かすためには、メリットとデメリットを正しく理解することが重要です。
プレオルソのメリット
プレオルソのメリットは、以下の通りです。
- 痛みが少ない
- 取り外しが可能
- 成長を活かせる
- 費用を抑えられる
- 癖が改善される
プレオルソは柔らかい素材で作られており、装着時の痛みや不快感が少ないです。取り外しも可能なので、食事や歯磨きは外して行えます。口腔内を清潔に保ちやすいため、虫歯や歯周病のリスクを低減でき、ストレスを感じにくい矯正方法といえるでしょう。
プレオルソは、顎の自然な発育を促進し歯並びを効果的に整える治療です。将来的な歯列不正を予防できるので、結果的に治療期間の短縮や費用の節約につながります。
プレオルソの使用を通じて、口呼吸や舌癖などの悪習慣を改善できることもメリットでしょう。後戻りするリスクを軽減しながら、正しい歯並びを維持できます。
プレオルソのデメリット
プレオルソのデメリットは、以下の通りです。
- 装着時間の管理が必要
- 適応年齢に制限がある
- 症状により効果に差がある
- 装置に慣れるまで時間がかかる
プレオルソの効果を得るためには、日中1時間と就寝時の装着が必要です。装着時間を守れない場合、期待通りの効果を得られないことがあります。
また、主に成長期の子どもを対象とした矯正装置なので、成人の矯正には適していません。プレオルソは軽度から中度の不正咬合に対して効果的ですが、重度の不正咬合の場合は他の矯正方法が必要になることもあります。
子どもが装着に抵抗を感じる場合は、習慣化するまで時間がかかる可能性も考慮すべきでしょう。取り外し可能な特性上、子ども自身の自己管理が重要なので、装着を怠ることがないようサポートしてあげなければなりません。
プレオルソが苦手な治療
プレオルソは多くの子どもの治療に効果的な矯正装置ですが、全ての症例に適しているわけではありません。特定の歯並びや治療には、他の矯正方法が必要な場合があります。
重度の歯列不正
プレオルソは、軽度から中度の不正咬合に対して効果を発揮しますが、重度の歯列不正には不向きです。特に、歯の重なりが極端に多い場合や、歯の位置が大きくずれている場合は、プレオルソだけでは治療できないことがあります。
顎の成長が完了した人
プレオルソは、成長期の子どもを対象とした矯正装置であり、顎の成長を利用して歯並びを改善します。そのため、成長が終了している人には十分な効果が出ません。
複雑な噛み合わせ
プレオルソは単純な噛み合わせの問題であれば解決できることが多いですが、上下の顎の位置関係に大きなズレがある場合や、複雑な噛み合わせの問題は対応できない可能性があります。
特殊な歯列や症例
先天的に歯が欠如していたり、過剰歯などがあったりする場合も、プレオルソでは対応が難しいかもしれません。過剰歯を抜歯してから矯正治療に移行するなど、慎重に計画を立てる必要があります。
プレオルソの治療の流れ
プレオルソの治療は、以下の流れで行われます。
初診とカウンセリング
治療の第一歩は、歯科医院での初診とカウンセリングです。ここでは、歯並びや噛み合わせの問題について確認します。
また、プレオルソが適切な治療法であるかを判断するため、子どもの口腔内を詳しく検査します。治療の必要性や具体的な流れについて説明し、理解を深めていただきます。
精密検査と診断
次に、口腔内の詳細な状態を把握するために精密検査を行います。歯の型取りやX線撮影、写真撮影などを通じて、歯列や顎の状態を分析します。
これらのデータをもとに治療計画を立て、プレオルソで治療可能かを判断します。
マウスピースの製作
検査結果に基づいて、患者さまの歯型に合わせたプレオルソのマウスピースを製作します。患者さまに合わせてカスタマイズされるので、高いフィット感で使用することが可能です。
装着指導と使用開始
マウスピースが完成したら、装着方法や使用時の注意点について詳しく指導を行います。プレオルソは日中1時間と就寝時に装着することが推奨されています。
正しい装着と使用を通じて、効果的に歯並びを改善していきます。
定期的なチェックと調整
治療の効果を確認するため、定期的に歯科医院でチェックを行います。歯の動きや口腔内の変化を観察し、必要に応じてマウスピースの調整を行います。定期的なフォローアップにより、治療が順調に進んでいるかを確認し、問題があれば早期に対応します。
治療の終了とメンテナンス
予定された治療期間が終了し、歯並びが理想的な状態になったら治療は完了です。
しかし、歯が元の位置に戻ることを防ぐため、メンテナンスを続けなければなりません。リテーナーなどを使って、得られた成果を長期的に維持します。
まとめ
プレオルソは、成長期の子どもを対象とした機能的マウスピース型矯正装置です。歯並びや噛み合わせを自然に改善する効果があります。
主に軽度から中度の不正咬合に対応可能で、痛みが少なく取り外し可能なことが特徴です。食事や歯磨きの際に外すことができるのが大きなメリットでしょう。
しかし、重度の不正咬合や顎の成長が完了しているケースには不向きであり、他の矯正方法が必要になる場合もあります。成長期である子どものときに矯正治療を始めることで、将来的に必要になる治療が軽減されたり、費用が抑えられたりする可能性があります。
プレオルソには年齢制限があるので、気になる方は早めに歯科医師に相談してください。
プレオルソを検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。