床矯正は痛い?痛いと感じるタイミングや対処法も解説!

2024年07月13日(土)

矯正歯科

こんにちは。東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」です。

床矯正の器具を持っている人

床矯正は、取り外し可能な装置を用いて歯列を整える矯正治療法です。主に子どもの成長期に使用されるので痛みが少ないとされていますが、装置の装着直後や調整後には痛みや不快感を覚えるかもしれません。

この記事では、床矯正による痛みの原因や感じやすいタイミング、痛みを軽減するための具体的な対処法について詳しく解説します。

床矯正とは?

床矯正イメージ

床矯正とは、歯列の乱れを改善するために行う矯正治療です。取り外し可能な装置を使用します。

装置を使って歯の位置や顎のバランスを調整し、理想的な歯並びを実現します。床矯正は、子どもから成人まで幅広い年齢層に行える治療法です。

床矯正の大きな特徴は、装置が取り外し可能であることです。食事や歯磨きの際に装置を外すことができるので、口腔内を清潔に保ちやすいです。

また、装置は患者さま自身で装着・取り外しが可能なため、治療の負担が軽減されます。

床矯正のメリット

床矯正のメリットは、以下の通りです。

取り外し可能

床矯正の大きなメリットの一つは、装置が取り外し可能であることです。固定式の装置とは異なり、食べ物が装置に詰まる心配がなく食事を楽しめます。

また、装置を取り外して歯磨きを行えるので、虫歯や歯周病のリスクも軽減できるでしょう。清潔な口腔環境を維持できることは、治療の成功にも大きく寄与します。

成長を利用できる

床矯正は、子どもの成長を利用する治療法です。成長期は顎の発育が著しく、床矯正を利用すれば歯並びを自然に整えることが可能です。

成長中の顎の骨は柔軟性があるので、装置を用いることで効果的に歯列を矯正できます。成長期に適切な矯正を行えば、将来的な歯の健康を保つ基礎を築くこともできるでしょう。

負担が少ない

床矯正は、固定式の矯正装置に比べて痛みや違和感が少ないとされています。装置を自由に取り外せるため、圧迫感や不快感が生じた時もすぐに対処できます。

また、装置の調整も容易です。必要に応じて装置を微調整することで、痛みや不快感を最小限に抑えることができます。

床矯正のデメリット

床矯正のデメリットは、以下の通りです。

患者さまの協力が必要

床矯正の効果を最大限に引き出すためには、患者さま自身の協力が不可欠です。治療の効果を得るためには、決められた時間装置をしっかりと装着することが求められます。

特に子どもの場合、自己管理が難しいことが多いため保護者のサポートが必要です。装着時間が不十分だと、期待する効果が得られにくく治療期間が延びる可能性もあります。

治療期間が長くなる可能性がある

床矯正は、固定式の矯正装置と比べて治療期間が長くなる場合があります。装置を取り外せるのは便利ですが、装着時間が短くなると効果が減少するため治療が遅れる可能性があるのです。

装置の効果を最大限に発揮するためには、毎日決められた時間装着することが重要です。

治療範囲に限界がある

床矯正は軽度から中等度の歯列不正に対して効果的ですが、重度の不正咬合や顎の大きなズレなど、床矯正だけでは対応が難しい場合があります。このような場合には、固定式の矯正装置や他の治療法を併用する必要があります。

床矯正は痛い?

床矯正は痛いかイメージ

床矯正は、固定式の矯正装置に比べて痛みが少ないとされています。

しかし、治療の過程で多少の不快感や痛みを覚えることがあります。床矯正による痛みや不快感は、主に以下のタイミングで発生します。

装置を初めて装着する時

新しい装置を初めて装着する際には、口腔内に異物感を強く覚えやすいです。装置が歯や歯茎に直接触れることで圧力がかかり、軽い痛みや違和感が生じます。

初期段階で特に強く感じられ、多くの人が慣れるまでに数日間を要します。痛みや違和感は、装置が正しくフィットしている証拠でもあるため過度に心配する必要はありません。

装置の調整後

治療中は定期的に調整を行いますが、調整を行うと歯にかかる力が変わるため、一時的に痛みが増すことがあります。特に調整直後の数日間は、強い痛みや圧迫感が生じるかもしれません。

調整によって歯が新しい位置に移動する過程で生じる正常な反応なので、1週間程度は様子を見ましょう。

床矯正で痛いと感じるときの対処法

白湯の画像

床矯正で痛いと感じるときは、以下の方法で対処しましょう。

温かい飲み物や食べ物を摂取する

温かい飲み物や食べ物を摂取すると、口腔内の血行が促進されて痛みが和らぐことがあります。特に痛みが強い場合は、温かいスープやお茶などを飲むと効果的です。

温かさが口腔内の緊張をほぐすため、リラックス効果も期待できるでしょう。

ただし、温めすぎると痛みが増す可能性もあります。痛みが強い時は一度に多量に飲むのではなく、少量ずつこまめに摂取してください。

柔らかい食べ物を選ぶ

痛みがあるときは、硬い食べ物を避け柔らかい食べ物を選びましょう。例えば、スープ、ヨーグルト、豆腐などを選択してください。

硬い食べ物を避けることで、歯や歯茎にかかる負担を軽減できます。柔らかい食べ物は咀嚼する必要が少ないため、痛みを感じずに食事ができるでしょう。

栄養バランスを考慮し、バラエティ豊かな柔らかい食材を取り入れることが重要です。

痛み止めを使用する

痛み止めを一時的に使用するのも効果的です。

ただし、市販されている痛み止めを使用する前は必ず歯科医師に相談しましょう。痛み止めには、矯正治療の効果を抑制する成分が入っているものがあります。

常用しなければ問題ありませんが、可能であれば歯科医院で処方された痛み止めを使用しましょう。痛み止めを使用して痛みが緩和されれば、日常生活をスムーズに送れます。

口腔内のマッサージ

痛みがある部分の周りを優しくマッサージすることで、血行が良くなり痛みが和らぐかもしれません。特に、歯茎や頬の内側を優しく指でマッサージすると効果的です。

マッサージを行う際は、清潔な手で行いましょう。痛みが強い部分は避けて、周囲の柔らかい部分を優しくマッサージしてください。

装置を清潔にする

装置が清潔でないと、痛みや炎症が悪化する可能性があります。装置は毎日丁寧に清掃し、口腔内も清潔に保つことが大切です。

特に、食後は装置に食べかすや汚れが付着しやすいので、丁寧に清掃してください。専用のブラシや洗浄剤を使用して、装置の隅々まできれいにしましょう。

歯科医師に相談する

痛みが長引く場合や強い痛みが続く場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。装置が適切にフィットしていない場合や、調整が必要な場合があります。

歯科医師の指導のもと適切な対応を行うことで、痛みを早期に軽減できます。また、痛みの原因を特定し、必要な治療や調整を行うことができます。

まとめ

矯正をしている子供

床矯正は、取り外し可能な装置を用いる矯正治療法で、特に子どもの成長期に有効です。床矯正は痛みが少ないとされていますが、装置の装着直後や調整後には痛みや不快感が生じることがあります。

痛みを感じるタイミングは、初めて装着した時や調整直後などです。

しかし、痛みは矯正の効果が現れている証拠でもあります。多くの場合数日間で落ち着くので、過度な心配は必要ありません。床矯正は取り外しが可能な装置ですが、痛みによって長時間外してしまうと期待通りの効果が得られません。

痛みを軽減するためには、温かい飲み物や柔らかい食べ物を摂取すること、痛み止めを使用すること、口腔内のマッサージを行うことが効果的です。また、装置の清潔を保つことも重要です。

痛みが長引く場合や強くなる場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

床矯正を検討されている方は、東京都八王子市にある歯医者「相沢歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、小児歯科を中心に成人の一般歯科や矯正治療なども行っています。診療案内はこちら、ご予約も受け付けております。